高橋さん:それまで意識はしていませんでしたが、急に課長職に引き上げられ、自分が現在の役職に見合う仕事が
できているのか自信がありませんでした。そのことが思っている以上にプレッシャーとなっていたことに、
研修を受けて気づきました。
金田さん:私も改めて自分を見直す機会になりました。比較的長く会社に在籍しているので、今回のような研修の機会がなければ、これまでの延長のまま、あまり深く考えずに仕事をしていたと思います。
日頃から周りの方たちの協力を感じてはいましたが、研修で新たに認識させられ、感謝する気持ちも強くなりました。
高橋さん:女性の課長職が集められて何かをするのは初めてでしたが、同じ女性同士なので、皆さんが色々な思いを抱えているということがわかるだけでも励みになりました。
金田さん:部門によっても偏りがありますが、女性の課長、課長代理はまだまだ少ないですね。今回女性の課長代理だけの集まりで、それを実感しました。
でも、このような研修が行われたことで、会社が女性の活躍を推進し、私たちに期待をしてくれていると感じることができました。
金田さん:印象に残っているのは、「人の話はきちんと聴きましょう」ということ。
研修後は「一方的に言いすぎたな」と気づくことが多くなりました。本当は、言う前に気づくとよいのですが・・・。また、「やりたいことを書き出す」という内容もありましたよね。しばらくそれを書いたことも忘れていましたが、今見直してみると、達成できていたことがいくつかありました。書きだすことで、無意識に覚えていたのだと思います。
高橋さん:私も研修後の昨年、年の初めにやりたいことを100個書き出して、年末の時点でどれだけできているかを確認してみました。研修中に書き出した時には、なかなかやりたいことが思い浮かばなかったですね。
みんなの前だからカッコイイことを書こうと身構えてしまったのかも。
でも、書いたことの多くは実際に実現できたので、このときに「思っているだけじゃなく、書きだすことが大事」だと実感しました。100個の中には、「なるべく自然に触れよう」とか「懐かしい友達に会う」とか、些細な項目もたくさんありますが、書いたことができると達成感あり、自分を大切にしている感じがしますね。
自分が楽しく充実した生活を送っていると、周りの人や仕事にもいい影響を与えられると思います。
金田さん:MBTI®は、苦手なことも強みも見事に自分のことを表現していると思いましたね。
また、参加者の検査結果も様々で驚きました。私が考えてもみないようなことを発言する人もいて、面白かったです。
高橋さん:私も人は同じことを聞いたら全員が同じように感じると、心のどこかで思っていました。
でも実際は、人それぞれ全然違う感じ方をしているとわかったことは、大きな発見です。振り返ると、私にとっては「何でもないこと」が人によっては重要なことになっていたのも納得です。
金田さん:そうそう。ちょっとした軽い気持ちで言ったことがオオゴトになったりとか。
高橋さん:受け止め方と立場の違いなのか、話が2〜3倍になっているときがあるよね(笑)。
金田さん:対人関係で問題が発生した時にも、相手は自分と違うタイプかもしれないと考えられるようになりました。また、これだけ性格が違うとどんなに頑張っても伝わらない時もあると、良い意味で割り切ることができるようになりました。できれば社員みんなに受けてもらって、検査結果を名札につけておいてほしいくらいです(笑)
高橋さん:それが、「私はこういうタイプだから」と逃げる理由や言い訳になってしまってはいけないですけどね。
私は、「人はそれぞれ違う」ということがよく分かって、今までよりも、みんなの良いところがよく見えるようになりました。本当は、研修で学んだことをうまく部下にも伝えたいところですが、難しいですね。
部下の話を聴く際に、人それぞれ色々な考え方があるから「こう考えてみたらどう?」と言ってあげたいのですが、それも偉そうに聞こえるかしら、と思ってしまってなかなか言えません。
でも、私自身は相手が違う意見でも、反論せずにまずは相手の話を聴くことができるようになりました。
相手と意見がぶつかった時は、「自分が変わってみよう」とか「別の表現で伝えてみよう」とか、自分のポジションを引いてみることができるようになりました。ストレスをためるよりは、気持ちを切り替えた方が楽になれます。
金田さん:私も仕事の仕方が変わってきたように思います。
私の部署は上司の異動が多く、新しい上司が配属される毎に、何をどこまで伝えたらよいか迷っていました。
研修後は一方的に今までのやり方を伝えるのではなく、まずは相手の話を聴くことから始めるように心掛けています。もともと話すより聴くタイプでしたが、性格の違いを学んだことで、さらに相手を理解した上で話ができるようになりました。
高橋さん:私は、上司は部下の話を100%受けとめなくてはいけないと思いこんでいました。でも、話の内容にも色々あって、「これはただ聴いてあげればよいもの」「一言伝えれば良いもの」「しっかり取り組むべきもの」など、聴き分けられるようになってきました。
自分のやれる範囲を確認し、割り切ることができるようになって楽になりましたね。
高橋さん:研修後、女性課長職のメーリングリストをすぐに作り、定期的に集まりも持っています。
研修前は、お互い顔や名前は知ってはいるけど深く話す機会はありませんでした。研修でお互いについてよく知り、本音で話し合うことができる仲間ができて本当に嬉しいです。
全国各地の事業所の多忙な課長職ですが、できる限りみんなで予定を合わせて集まりに参加しています。
泊まりがけで行った親睦会も全員参加で、講師の吉武さんもお呼びして、本当に楽しい時間を過ごせました。
この研修がなければ、これだけ強く結束したネットワークは持てなかったと思いますね。
金田さん:私も会社の人たちと、ここまで密度の濃い時間過ごしたのは初めてでした。
私の周りには、独身や子供がいない人たちばかりだったのですが、子供を育てながら頑張っている人の存在も知り、女性の課長職代理がどこでどのように働いているのかを知ることができて、本当によかったと思います。
金田さん:研修が始まる前は、女性だけが集められて何をやるのか不安でした。でも吉武さんのおかげで、すぐに
緊張はほぐれ、いつの間にか心を開いて本音で話し合える状態になっていましたね。
Adore la vie(アドレラヴィ)の研修は、研修じゃない感じ。研修というと身構えるところを、あっという間にほぐしてみんなを引き込むところが、勉強にもなりました。
高橋さん:そう!教えるという話し方ではないのに、自分の中に自然に内容が入りこんで蓄積されているのが不思議でした。特に印象に残っているのが、研修最後の日にもらった直属の上司からの手紙。
サプライズだったのでびっくりしましたが、上司が今までちゃんと自分を見ていてくれたと知ることができて、とても嬉しかったです。
金田さん:ただ「手紙が来ています」というのではなく、人との接し方や思いをどう汲み取っていくかなどを学んだ後、最後の最後にもらったから、よりその重みや温かみを感じて素直に受け取ることができたのだと思います。
高橋さん:やりたいことは沢山ありますね。自分が楽しくないと良い仕事は絶対にできないと感じています。
楽しい状態を維持できるように、自分のモチベーションや心と体のバランスを管理できる人になりたいです。
金田さん:会社の業務を円滑に進めるために、これはどの人にやってもらうと良いかを考えたり、人と人がうまくいくように話し合ったり、人と人とを繋げていく役割で自分を活かしていきたいです。
今後も研修で学んだ「話をよく聴いて相手をよく知る」ということを実践し、役立てていきます。
ご支援内容:女性とその上司それぞれの視野を拡げ、相互成長を促す研修を実施
プログラム:ダイバーシティ推進